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千葉県の某高校野球部監督から聞いた②「選手のモチベーションを保つ方法」

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こんにちは、完伍(@kangohayashi)です!


先日、千葉県の某高校野球部を訪問し、取材&練習見学してきました。

▼前回の記事はコチラ
www.ka-ngo.net


甲子園に出るというよりも、「みんなで一生懸命取り組み、野球から学びを得ること」を部の目標に設定している同校野球部は、子どもたちのモチベーション管理に工夫をされています。

選手との関わり方に気を配るのはもちろん、楽しんだり頑張ろうと思える仕掛けを用意しているんです。

目標設定について

完伍:「みんなで頑張ろう、みんなで野球から何かを学ぼう」という部の目標を、定量的に落とし込んでいないんですか?


監督:それは個人個人の価値観だから落とし込んでいない。
ただ、例えば大会メンバーを外れた子が「もうつまんない」と思っている時点で、それが1人でもいたらダメだなと思っている。

だから、例えば部員が30人いたら30人がそうならないようにするのは、甲子園に行くことよりも難しいのでそれを目標にしている。
しかもやらされている感じじゃなくて。

母校愛とか帰属意識とかが自然と芽生えれば、指導というとおこがましいけど、一緒にサポートさせてもらった甲斐があったなと思う。


子どもたちとの関わり方について

完伍:面談はされるんですか?


監督:やりますね。僕MTGはしないので。


完伍:マニュアルを配っているからですか?(ピンとこない方は前回記事をご一読ください)


監督:それもあるし、でもそんなの子どもたちが見ているか見ていないのか正直わかんないですよ。
基本的に、友達と話すような感じのコミュニケーションの取り方なんです。
「お前ちょっと来いよ、ウエイト一緒にやろうよ」と。


完伍:体を一緒に動かしながら会話するんですね。


監督:「キャッチボールやろうよ」とか、そんな感じなんですよ。
バッティング練習していたら、僕も打席に入って見本を見せたり。

ただ、普通の先輩後輩のような雰囲気でいるけども、仕事上監督という立場なので、ある程度線は引かないといけない。
それを引いてくれるのがコーチ。
コーチは、僕が取材とかで練習にいないことがある時に、選手たちに説明してくれるから勝手に距離ができますよね。


完伍:先輩後輩のような雰囲気だけど、監督は監督なんだと理解してもらえているんですね。
すごいですね。なかなかそこまで選手と距離を近づける監督さんはいないと思います。


監督:別に自然だよ。
自分らしくやっているだけ。


完伍:ホントに上下関係というか水平関係ですよね。


監督:そうそう、だから子どもたちに「お前ら人間ってのはこうあるべきだぞ」とは言わない。
僕もまだまだ未熟だから。


完伍:謙虚ですね。


監督:いやいやおれクズだから。笑
すごい悪いこともしたりするというか、飲むのも好きだし。笑
そんな子どもたちに褒められた行動を常にしているわけじゃないから。
だからそこに対しては言わない。

ただ、弱い者をいじめたり偉そうにしたり、人に物事を頼みすぎたりしている時は思いっきり怒る。
それは親と同じですよ。普通に。
それ以外はどんなことがあっても、「なんかちょっと上手くなったなあ」と褒めるだけ、そんな感じ。


へー。(ただただ驚く)


監督:それが自然にできないと、教えている意味はないというか関わっている意味がない。


頑張って取り組める仕掛けづくりについて

完伍:僕ビックリしたんです。
最初グラウンドに入ったら選手たちが踊っていたので。
すごくおもしろいなと思って。


監督:ポップでしょ?笑


完伍:ポップです。笑
楽しく準備ができて、すごくいいなと思って。


監督:僕は現役時代ピッチャーだったので、みんなで揃ってやるのが鬱陶しいんですよね。


完伍:鬱陶しい。笑


監督:自分との対話をすごく大切にしていたから、ピタッと揃って声を出して走るのが...


完伍:足並み揃える意味ないですよね。


監督:そう、意味ねえじゃんって思っていたから。
だからトレーナーに頼んで、肩甲骨と股関節を連動しながらリズムが取れるようなメニューを作ってもらったんです。
で、それ以外の部分は個人で自由に準備していくと。


完伍:頑張って取り組める仕掛けづくりについて、他に具体例はありますか?


監督:今年導入したのは、「プレゼンをしてもらうこと」。
自分たちが今年1年間どういう風にやっていくのか、どうしたいのか、どうなりたいのかをチームで考えてもらう。
それを、新チームが発足したタイミングでチームとして発表してもらう。

ピッチャー陣としてどうなりたいのか、野手としてどうなりたいのか。

こっちは、目標設定に必要な数値を提示することはできるけど、行動目標まで決めたらやらせていることになるし、それに対してできていなかったら何回も繰り返して怒んなきゃいけないから、自分らでそんなのやれよ、勝ちたいんなら勝ちたいなりにやればいいじゃんっていう感じです。


完伍:ということは、選手たちの目標を加味して、指導者のみなさんで日々練習メニューを決めていくんですね。


監督:そうですね。
こっちはその選手のポテンシャルに応じて、バランスもあるし、相当考えてメニューを作ります。


完伍:それはずっとされていることなんですか?


監督:毎年取り組みを変えています。
子どもたちや学年の雰囲気は年ごとに違うので。


完伍:ではプレゼンをしなかった年もあったんですね。
実際目標を決めでプレゼンをした学生たちは、頑張り続けられているんですか?


監督:こと段階によるんですよね。高校生は。
ウチのチームなんかは、年々能力の高い選手が入ってきている状況で。
そもそも、ウチへの入り方が野球名門校さんとは違うんですよ。
もともとモチベーションをもっている子たちが入ってくればいいけど、もっていない子たちはもっと前段階のことから教えていかなきゃいけないからすごく難しい。


さいごに

MTGをせず、日ごろから積極的に子どもたちと接して相談に乗ったりアドバイスをしたり。

尊敬できる監督さんがお兄ちゃんのように親身になってくれたら、そりゃあ頑張ろうと思いますよね。


選手のモチベーションを保つ工夫について、色々な角度から試せるものがあるなと気づきました。

ひとつ言えるのは、「無駄なことはしない」ってとても大切だよねってこと。

足並みを揃えて走るとか、カラ元気を出すとか、行動目的を説明できないことを選手に求めると不信感が募っていくと思うんです。

特にこの時代、情報源はいたるところにあって。


例えば、「ウチの野球部では朝から晩まで走らされているけど、他の学校は3時間で練習が終わっている」なんて情報もインターネットを使えば簡単に手に入るわけです。

そうすると、ウチの監督の考え方おかしくないか?と疑ってしまいますよね。


あの手この手で工夫を凝らすのはもちろん、昔からそうだからという理由だけで、説明のつかないことを無理強いすることは避けていきたいところです。


次回は、「選手に考えさせる工夫」について伺った内容を掲載したいと思います。

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